某S夫妻

SF Bay Areaで世話になった台湾系の友人某Bryanと妻子が来訪。有給休暇消化を兼ねて三日間横浜・東京および成田空港にレンタカーで案内してまわった。

彼自身の状況や、インドに帰国した元同僚の近況、最近のBay Areaの様子などを聞いた。帰国して三年、旧態依然の日本企業が醸し出す思考停止ガスでぼんやりしてきていたが、あらためて自分のキャリアパスについて考えさせられた、というかぼんやりしてられんと思わされた。さて、この刺激がどれ程もつだろうか。かわいい子には旅をさせよというが、自分がかわいければ旅をして外界を知れともいえそうだ。

みなとみらい、お台場や六本木ヒルズなどの新開発地区を主に案内して回った。某Bryanたちはきれいだと言うが、そういうところは自分にとってはなんとも空虚な感じを受ける場所で日本人としてあまり誇りに思わない。

チープな商店街に行きたいともいうので横浜伊勢佐木町にも連れて行ったらよろこんだ。横浜中華街については、世界のどの中華街よりも小奇麗だが、中華料理があんなに値段が高いのは異常だと言っていた。Bay Areaでは貧乏したら中華・ベトナム・メキシコ系の店に行くのが普通であることだし。彼が横浜中華街の肉まん売りの人と台湾語で話したところ、その売り子のひとがここは割高だから買わないほうがいいと言ったそうな。

日本の電車は私の身体が宙に浮くほど混むのだぞというと、某Bryanは驚きつつも、いわく、インドでは屋根に人が乗ってるからそれよりましだと。