バスケットボール世界選手権

ホスト枠で出場の日本代表、緒戦ドイツ戦はDirk Nowitskiに好き放題にやられたらしい。テレビ解説では商魂たくましく「善戦した」と繰り返していたが、ハイライト(http://dogatch.jp/fiba2006.html)を見る限り軽くあしらわれたとしか思えない。

昨日弱小チーム対決と目されるアンゴラ戦を観た。日本チームを一言で正確に表現すると「よええっ」。
http://sports.yahoo.com/nba/news?slug=ap-worlds-japan-angola&prov=ap&type=lgns

まず身体能力で圧倒されていてリバウンドが取れない、インサイドでレイアップが度々ブロックされる。安心して見ていられるプレイヤーは折茂と竹内兄弟のみ。ゲイ系の外見でTBS放送カメラのズームアップターゲットになっている五十嵐や、運動能力だけは比較的高いと思われる網野はプレーの質が国際試合で戦えるレベルになっていない。国内では通用してしまうのかもしれない悪い判断で相手の速攻を何度も誘発。

日本チームは参加国中もっとも身長が低い。それだけでなく線が細い。バスケットボールでは身体が大きければ単純に有利ではない。225cmのYao Mingをはじめとした長身の中国チームは身長の低いイタリアに完敗している。また、運動能力が高いほうが勝つというものでもない。ただ日本チームはトップレベルの身体能力をもつ相手に慣れておらず、まったく対処できていないようにみえる。

日本選手は身体作りが国内戦用の局所最適解におさまっているように感じられる。一時的に成績は落ちても身体能力向上がまず必要という気がする。現在アメリマイナーリーグ田臥は175cmながら75kgある。日本代表ガードの五十嵐は身長180cmありながら67kgしかない。190cmクラスの桜井選手も80kg以下。NBA得点王常連のAllen Iversonは180cm(公称183cm)で75kgと軽めだが、その代わり軽々と両腕ダンクショットできる軽さを補って余りある運動能力がある。

日本チームの弱さは一見の価値あり。